詳しいかどうかの見定め

 

仕事でも趣味でもどの分野でもそうですが、

実際にやっている人は、深く精通しているものです。

 

かなり大雑把に取り上げてみると、

絵描きの人は、絵筆や絵の具の種類や特徴を知っているし、

料理人は、包丁の種類や食材の知識を知っているものです。

 

ただ、分野全体を隈なく見渡せているかといえば、

自分のやっていることがどうしても主軸になりますから、

逆説的な気もしますが、直接的に関わっていない人の方が、

客観的であるために、広範にとらえている可能性があります。

 

先の例で言えば、絵描きの人は、同じ芸術であっても、

彫刻とか陶芸とかは、ほとんど知らないとか、

料理人にしても、和食を突き詰めていれば、

中華料理は、さほどではないということがありそうです。

 

このあたりは、結局は関わり方の違いなので、

個人それぞれの裁量次第で良いと思いますし、

広く深く詳しいに越したことはないけれど、

詳しいから偉いみたいなことはないわけです。

 

自分自身も、直接やっていないから、

それほど大言壮語するようなことはありませんが、

音楽を聴くのが好きだから、本を読むのが好きだから、

それにまつわる周辺の知見を吸収するようにしています。

 

他にもそういうことや瞬間的に夢中になるものとかあって、

普段の生活では、なかなか開陳するようなこともないものの、

長いこと愛好していると、結構詳しくなっているなと、

これはもしかすると(もしかしなくても)詳しいのかと、

改めて認識するような機会が、最近ありました。

 

性格的にも、知らないことを知るのが好きなので、

なかなか分かち合うには難しいかもしれないけれど、

少なからず自分は興味をかき立てられるということがあります。

 

そういうものが、種々雑多に次第に堆積していくと、

知識のそれぞれが有機的に結びつくように、

物事の見方が身に馴染んでくるようなこともあって、

脳みその使い方とともにより良くなってくるものです。

 

自分自身、会話の引き出しは多くありたいし、

多くの人とも親しくなれるようにもなりたいので、

普段では、どちらかというと分かち合いやすい方を採って、

そこを追求するのが良いのかなという傾向もあります。

 

そのあたりが見事にミックスト・アップしてくると、

非常に滋味深い味わいをお届けすることができるのかな、

そんなことを思い、日々また興味を持っていくわけです☆