自分の得意なことやできることが、そのまま仕事や活動として直結すれば良いですが、どうにも強く、多くの人に届かない場合があります。
この場合、何が足りているかより、何が足りないかを考えるようにして、その隙間を埋めれば一挙に解決することもある気がします。
最近、BABYMETALを聴いていて、一体彼女らの魅力や面白さはどこにあるのだろうかというのを思いました。
今や世界的に知られ、多くの人から支持を受けていますが、これを逆に考えるとわかることが見えてきます。
自分はハードロック/ヘビーメタルを聴いているからこそ感じるのでしょうが、例として、これがメロスピ/メロパワ(*ここの細かい説明は省きます)のバンドで成り上がろうとするバンドがいるとします。
ある意味、伝統的なスタイルにのっとって、全員男性、長髪、黒づくめの格好で演奏するにしても、それは正当なのかもしれませんが、多くのバンドと比べて何が異なるの、あなたたちの"売り"は何?となるでしょう。
そこでは、自分のやりたいことを追求して、演奏やメロディの良さにはこだわるかもしれませんが、多くの人にアピールすることを後回しにしているとか、時におろそかにしているかもしれません。
良い曲をつくりさえすれば、良い演奏さえすれば、誰かの心に届くのではないかと思っていても、他に何か強いインパクトがないと、なかなか覚えてもらいにくい気がします。
これを、BABYMEATL方式に考えると、演奏はメロスピ/メロパワをやりたい、しかし、まずは多くの人に聴いてもらって、好きになってもらうことからはじめようとなります。
また、男性ボーカルが多いので、女性ボーカルにするだけでも結構差別化は図れるし、それがアイドル(風)であれば、演奏スタイルとのギャップが話題になります。
逆に、ボーカルを務める側にとっても、群雄割拠のアイドルの中では多くいる中の何人かの女性たちかもしれないので、大きなステージで歌を歌いたいとなれば、それがかなう可能性が高まるわけです。
観る側、ファンの側にとっても、アイドルとメタルを同時に楽しめるし、これまでにない新しいものを発見した気持ちになれば、誰にとっても嬉しい状況が生じることになります。
これをビジネス的に言えば"3方よし"と言うのでしょうが、発信する側と受け取る側など、誰もが喜びを感じるポイントはどこなのか、それを見定めることに極意があるようです☆