財布の紐が緩む時

 

自分が何かしら買い物をする時、パッと買う時もあれば、そうでない時もあります。

じっくり吟味してついには何も買わずということもありますし、一体どういう時に買う/買わないを決めているのか、自分の行動を振り返ってみることで、何か本質的な気づきがあるようにも思います。

言い換えれば、どういう時に喜んでお金を出すことになっているのか、それを探るような試みでもあるはずです。

たとえば、服を買う場合、デザインや素材の良さのような、服そのものの魅力によってレジにまで持っていくのかもしれません。

もしもそこで考える時間を持つようであれば、そこでは服そのものの魅力に加えて、似合うかどうか、これを着ると他の人はどう反応するだろうとかが脳裏をよぎっているものです。

あるいは、手持ちのもので似ているものはないか、着る時にはどこに行くのが良いだろう、そういうことも同時に考えていることでしょう。

値段にしても、高いから、安いからどうということでなく、着る頻度と価格のバランスは取れているか、何回も着るとか長く愛用するようであれば、十分見合うと考えるものです。

案外考えている事柄は多く、かなり複雑な思考を経由して云々なんて思うかもしれませんが、そういうこともひっくるめながら、楽しい気分になるかどうかが肝のような気もします。

食べ物の場合で考えてみると、美味しいと感じたいとか、お腹いっぱいになるとか、栄養とか盛り付けとかもありながら、そういうシンプルなところで喜びを得られるかを考えているようにも思います。

今はまたモノが売れる/売れないのところで厳しいものがあるかもしれませんが、そういう"人の気持ち"の部分からも打開策を見出してみるのが良いかもしれません。

ネット通販だから売れるわけもないし、それはまた相当に熾烈な戦いがあるはずで、リアルでの場合も事情はほとんど変わらないように思います。

売れてほしいと思っているばかりでも、その執拗さが現れてしまうもので、買ってほしいなと思う視点も持ちながら、どうにか工夫をしていくのが思案のしどころなのかと思います。

身近には、他の人においてはどういう買い物の仕方をしているのかを見る、そこに商売(ショーバイ)の面白さが見つかるのかもしれません☆