賭して行うこと

 

人によって、どのような仕事や職業に就いても、その道をとことん追求するようなことがあると思います。

この道ひと筋何十年という具合に、脇目も振らず突き進むことがあるでしょうし、他のこともちらほら見ながらそれでも続けることを選ぶこともあるでしょう。

また、生活を成り立たせるためとか他の何かしらの理由で、望む/望まないとは別に異なる道に進むことも多々あるものです。

食い扶持が稼げるかどうかとは別にしてひたすらに続ける、その心意気とか意地みたいなのはどういうところに由来するのか、少し考えてみたい事柄のひとつです。

ほとんどのことは、自分ひとり(の思いや考え)で、何かに取り組むことからはじまるわけですが、これが会社の経営、サークルや団体の立ち上げ、何らかのチームなど、より多くの人を巻き込むことになっていくものです。

何事もひとりでやるよりかは、多くの人とやる方が規模や与えるインパクトが大きくなっていくもので、次第にそうなるのは必至のことなのかもしれません。

ただ、最初は勢いをつけるまでに多くの時間や労力を費やすもので、軌道に乗せるまでがひとつ大変なことだと思います。

それがまた、ある程度軌道に乗ったところで、今度はより勢いを増すようにして踏ん張る必要が出てきます。

会社であれば上場するとか、バンドであればメジャーデビューするようなことが視野に入ってくるようなものでしょう。

ひとつの目標があってやがて達成する、それで終わりかと言えばそうではなく、次の目標、新たな目標が出て達成に向けて取り組むものです。

上場したら今度は東証一部だとか、日本武道館が満員ならば次は東京ドームだとか、さらなる目標が待ち構えているものです。

特に終わりもなく、ゴールが待ち構えているわけでもない、途中にはいろいろなことがあろうに、初志貫徹するのはなぜなのか。

外から見ているには苦労とか困難とか数多あろうけれど、当事者として見ればそれを上回る喜びや嬉しさがあるということなのでしょう。

あるいは、それを目指していること自体が、もしかすると求める喜びや嬉しさをすでに手にしているということなのかもしれません。

こればかりは続けることでしか得られないものかもしれないので、たとえ取り組んでいる事柄が変わろうとも、自分の中にある思いや考えは貫いていくのが良いと言えるでしょう☆