適切な距離の測り方

 

"距離の測り方"と言っても、度量衡の問題でもなく、計測の問題でもないような事柄があります。

ひとつには、物理的な何メールみたいな距離が、心で感じる距離と重ねて考えられるということがあります。

近いから良いというものでもないし、離れているからもっと近づいた方が良いというものでもありません。

ここでは、「近いこと」自体が正解なのではなく、近い方が良いと考えている人が多いという、単純にそういうことのような気がします。

野球で言えば、外野席で観るのか、あるいはバックネットで至近距離から観るのかの違いのようなものでしょうか。

または、好きが昂じて、自分自身がプレーヤーとしてグラウンドに立っても良いわけで、そのどこにいるかで見える景色が変わり、どれを選ぶかで楽しみ方が変わるというだけのことです。

もちろん、テレビで観たり、翌日のニュースで結果を知ったりするのも良いかもしれません。

また、スタンディングの音楽ライブやフェスティバルにおいても、前の方に行くか後ろでじっくり観るかは個人の裁量に任せられているところなので、必ずしも最前列だから偉いということはないのです。

野球の例と同様に、ステージに立つ側になっても良いし、運営を受け持つ役割に準じるという発想も同時にあるわけです。

どれも、そこでしか味わえない体験や感覚があるわけで、自分が満足できるのがどのあたりかというのを、具体的な距離でもって判断しておくというのが良いように思います。

それ以外というか、こういう考え方を「人との関わり」において置き換えてみると、また別の感慨を抱くかもしれません。

何かの対象において、もしも腑に落ちる部分が少しでもあれば、人間関係においても援用するのが良いのではないか、そんな風にも思うものです。

たとえば、誰かのことを気に入るとか好意を抱く時には、より近くで直接言葉や視線を交わしたいという思いに駆られるものです。

そこで、友人としてなのか恋人としてなのか、あるいは、知り合いくらいなのかなど、どういう関わり方をしていくかは、お互いの持っている距離感とどうしていきたいかの意思に従っていくと考えられます。

恋人としては関係が至極良好に進んでいたけれど、結婚するとなると近すぎて何だかギクシャクしてしまったような事例が時にあるのは、そういう距離感の発想である程度は判明することなのかなと思います。

これについては、広げて考えていくと多く知るところがありそうなので、日頃から念頭に置いて、より多くのことに気づいていけたら良いなと思います☆