適度な力具合

 

人と人同士をつなげたり、誰かに何かを薦めたりするように、自分自身が積極的に関わって紹介するようなことがあります。

そのように紹介や仲介を多くしていると、良い出会いも自ずと生じてくるでしょうし、巡り巡って、自分にとっても良いものがもたらされる、そういうこともあるでしょう。

それはもちろん"よかれ"と思ってやるわけですが、上手な人とそうでない人がいるのもまた事実であるように思います。

たとえば、「あなたは、あの人ときっとお似合いだ。今度会う時には紹介するね」と言われ、そう言われること自体はとてもありがたいことはありますが、実際には会ってみなくてはわからないものですし、相手やこちらがどう思うか次第のところもあります。

それを外から言われすぎてしまうと、逆に反発も招いてしまうもので、せっかくの出会いも不本意な結果に終わってしまうかもしれません。

自分にされて好ましくないことを、どうして他の人にしてしまうのか、そこには想像力がごっそり抜け落ちてしまっているわけで、ひたすら反省を促すばかりです。

このように、いくらか慎重にやることも必要で、このあたりのバランスをどう取ると良いものか、先日良い考えを知ることができたので、ここに紹介する次第です。

結論から言うと、自分にできることは「近くに置く」ことだけ。

これはどういうことかというと、人と人同士を紹介し合うとか、人にモノを薦めるとか、最終的にはその人がどう思うか次第なので、そこにまでは入り込まないということです。

お見合いの場面で、「あとはお若い当人同士に任せて、(年寄りの)我々は引っ込むことにいたしましょう」というのはまさに好例で、若い男女を引き合わせたら、自分の仕事はそれで終了、あとは成り行きに任せるということなのです。

なるほど、自分にできるのはステキな人がいるよ、ステキなモノや機会があるよとお知らせするだけで、それを気に入るかどうかとか、手に入れたり申し込んだりするのは、その人の判断に任せるしかないわけです。

魅力を伝えるとか、自分は良いと思ったから話を持ち出しているというのは欠かせませんが、その先においては、お知らせ≒紹介を精一杯するに留めるということなのでしょう。

このあたりの適度な力の入れ具合がわかってくると、仕事や生活の場面で生かせることが多くなるように思います☆