采配を振るために

 

多くの人は、自分の主張を言い放つとか、自分のやるべきことをまっとうしようとして、それはスポーツでいうとプレイヤーであろうとしていることに似ています。

プレイする人がいないことには何もはじまらないのですが、しかし、各々が好き放題やっているだけでは規模の大きなことや連携を取ってやることができません。

サッカーで、ボールがあるところに全員で移動するのではなく、それぞれの役割と使命を分かった上で動くことで、失点を防ぎ得点を得ることができるわけです。

それを支持するのがキャプテンだとか、監督だという話になるのですが、仕事やプロジェクトにおいては"長"のつく人であったり、リーダーであったりします。

自分がプレイヤーとしているうちは、なかなか周りが見えない、見えているとしてもそれは自分から見てどうなのかというところが多い気がします。

それぞれがバラバラに動いているあまり、仕事・プロジェクトとして十分にこなせていないこともあるかもしれません。

広告やパンフレットに力を入れて質の高いものにしようとしていても、何をやるのかの内容がおろそかでは時間も労力も無駄に費やすばかりになってしまいます。

離れて見るとか外から見てみると、そういうところが冷静に、かつ、客観的に見えるでしょうし、そういうポジションに立つ人も必要だということです。

ひとりひとりが何をやるのか、そして、何を重要とするのかをお互いに知っていることが必要で、多くの場合では、大勢の人が車で走っている道路に立って、交通整理をするような人も必要だということになります。

もう少し具体的にしてみると、漫画『キングダム』でいうところの李牧、河了貂、昌平君のような軍師のような存在が必要ということでしょう。

腕っぷしの強さだけでなく、戦略・戦術を巧みに編み出せることが必要で、主人公の信だけでなく、河了貂や羌瘣がいるからチームとして大きな功績を生み出せることになります。

これが、将軍クラスになればいくつもの戦いを経ているだけに、その両方を熟知しているということが考えられるでしょう。

こういうことを掘り下げていくと、リーダーシップやマネジメントの話にもつながってくるので、詳しく知っていきたいところです。

また、知識だけでもなく、経験だけでもなく、知識も経験も必要だということになって、少なくともその重要さを知っているかどうかが、とても大切なことのように思います☆