さまざまな言葉を書いたり、聞いたりして、
日頃、情報の伝達や意思の疎通を図るわけですが、
耳で聞く音の響きと、字面での印象は異なることがあって、
時々、強く興味を覚えることがあります。
話の流れ=文脈を追っていれば、さほど多くはないですが、
よくある例のひとつとしては、「お食事券」と「汚職事件」のように、
同じ音で、意味合いがまるで異なることもあります。
ある意味で、複数のイメージが浮かぶようになっていて、
改めて、その名前を考えると面白く思うこともあります。
同音異義語であるとか、漢字による当て字だとか、
そこでの"ハズし"に、センスが表れますね。
そう考えていくと、子どもの名前というのは、
子ども自身の可能性や未来への期待もありますが、
親当人の考え方が、そこにありありと出てくるように思います。
今の時点で、子どもがいるかどうかはさておいて、
自分ならどうするかなと思っていろいろ見ていると、
そういう視点で、周囲を見渡すようになるので、
発見や気づきも、少しずつ多くなってきます。
以前見かけたのは「鈴芽(すずめ)」という名前で、
音としては、チュンチュン鳴く鳥の「雀(すずめ)」、
しかし、字面は異なる漢字を当てています。
あまり、凝りすぎたり、珍奇になったりしない範囲で、
子どもの名づけを考えるのは、想像力を試されるような気になり、
そうでなくても、楽しくあれこれ考えることができます。
そのようにして、自分自身もやがて授かる子どもがいて、
どういう名前にしようかと思い巡らす時、
案のひとつとしては、「日々希(ひびき)」があります。
個人的に音楽を聴くのが好きで、何かそれにちなみたく、
「響き(ひびき)」は、結構良いなと思っています。
次点としては「初音(はつね)」とか、
「遥歌(はるか)」、「和歌子(わかこ)」などがあります。
だいたい、女の子の場合で考えているので、
男の子の場合はどうしようか、これは今後の課題ですね。
参考までに、男では"ミュージック"にちなんだ、
「美勇士(みゆうじ)」という人も実際にいます。
このような名づけに関して、いろいろ話を広げ、
具体的にもそれを表明するのは、ある種の宣言なのか、
あるいは、他の何に当てはまるのかもわかりませんが、
想像力を駆使するという点で、有効ではあるし、
来たるべき将来に向けての準備とも言えそうです。
こういうところにも個々人の価値観やモノの見方が出て、
身近な人の、意外な一面を知るようなこともあるかもしれません☆